除雪機に関する事故やヒヤリハット体験は、降雪シーズンの初め頃から中頃にかけて多く発生する傾向にあります。
除雪機の事故は、平成29年11月から平成30年3月までの5ヶ月間で90件発生しており、この事故によって8人が亡くなっています。
これから降積雪期が本格化するにあたり、除雪機を購入される方や使用される方は、事故に十分ご注意ください。
除雪機による事故を防止するために
定期点検を行い、安全装置が正常に動作するか確認する
除雪機は、今シーズンの使用前に定期点検を行いましょう。特に安全装置の動作確認を行い、故障などにより正常に機能しない場合には、絶対に使用しないようにしましょう。
デッドマンクラッチを無効化しない
デッドマンクラッチは、ハンドルのクラッチレバーから手を離すと機械が止まる装置です。除雪機の主要な安全装置ですが、クラッチレバーをひもで固定するなどして、安全装置を動作しない状態にして使用すると、転倒などの際に除雪機が停止せず、除雪機に巻き込まれたり、ひかれたりする事故が起こる恐れがあります。デッドマンクラッチを無効化することはやめましょう。
エンジンをかけたまま、投雪口に手を突っ込まない
投雪口に詰まった雪を取り除く場合、エンジンをかけたままだと、雪の詰まりが解消されたと同時に再度回転を始め、指を切断するおそれがあります。必ずエンジンを停止してから鍵を抜き、雪かき棒を使用して雪を取り除きましょう。
除雪中だけでなく、移動中(特に後進時)に注意
除雪機を移動する際にも、後進時に障害物につまづいて転倒して除雪機にひかれたり、巻き込まれたりする恐れがあります。